タイトルが『★「○○」を語る』表記のように、作品名の前に★をつけている場合は、『私とストーリーの好みが近い人は後悔しないと思える作品』という意味です。好きな作品の中でも特にお勧めしたい作品です。気になった方は是非！
作品紹介
今回は、歴史を知らなくても楽しめる推し作品
乙女ゲーム「三国恋戦記〜オトメの兵法!〜」
を語りたいと思います！
あらすじ
この作品は、主人公・山田花（やまだ はな）ちゃんが、学校の図書館にあったとある本を手に取ったところ、突然光に包まれ、気が付いた時には古代中国・三国志に似た異世界の山中に移動していて、そこで出会った「孔明」と名乗る人物に連れられた主人公は、孔明が助言している玄徳軍に身を寄せる事となり、そこで軍師・孔明の弟子として戦いに参加していくことになる＿＿という話です。
★激推しポイント
この作品は三国志の歴史を知らなくても十分に楽しめ、むしろ遊んだ後に歴史を調べたくなるぐらいストーリーの構成が巧みで、それぞれの√が仲良くなっていく状況や乗り越えなければならない壁などのバラエティーに富んでおり、しかもどの√もとても面白いと思えるような名作です。
三国志に似た世界なので、「3つの陣営」にそれぞれ攻略キャラがいて、主人公の花ちゃんはその陣営の人々に軍師として戦に関わっていく中で出会い、攻略キャラの√でその陣営のメンバーをより深く知っていくという流れになっていたと思います。
「現代から異世界に飛んできてしまった」というお話は大分メジャーな方だとは思うのですが、この作品で珍しい所は、その異世界の中でさらに時空を飛ぶところです。
しかも仲良くなり始めてきた攻略対象と一緒に飛んでしまうため、元の異世界に戻る為にお互い協力するのですが、そこで攻略対象も主人公と同じ境遇（知り合いがいない、持ち物も心許無い、今までの立場が変わる等）に置かれたことで、主人公の今の状況・気持ちを知ることになり、しかも今の自分を知っている互いの存在が励みになっているので、仲良くなっていく過程や気持ちの変化がとてもよくわかります。
また、どのキャラでも時空を飛ぶので1√のボリュームも満足感も素晴らしく、面白い映画1本を見たような感覚になります。
「異世界から飛んできてしまった」という事は、いずれは元の世界に帰る・帰らないなどのジレンマや選択する時が来るものですが、このジレンマや想いが攻略対象それぞれに違うのに、どの√でもとても切ない気持ちになります。
どのような選択をしても、そのキャラたちがどういった思いで決断したのかが手に取るようにわかるので、主人公と攻略対象のそれぞれの決断に切なくなったり、それ故に想いが通じあった時はとても嬉しい気持ちになります。
どの√もストーリーが一本調子ではなく、「主人公と関わることで登場人物たちが動いている」と思える内容になっており、それぞれが互いに影響しあって変化しているのが分かります。個々で他√と違う工夫や驚きがあり、「異世界に飛んできてしまった」が題材もので求めるような、「この部分は押さえていて欲しい（見てみたい）」と思うポイントは大体網羅されていると思います。
私がプレイしたときはPSP版で、ファンディスクの「三国恋戦記〜オトメの兵法!〜 思いでがえし」もセットになっていたのですが、switch版ですと別々で発売されているようです。
なのですが、今作が楽しかったと思った時は、ぜひファンディスクの「三国恋戦記〜オトメの兵法!〜 思いでがえし」も遊んでみて欲しいです…！！！
私と好みが近い方は是非遊んでみてください！
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