タイトルが『★「○○」を語る』表記のように、作品名の前に★をつけている場合は、『私とストーリーの好みが近い人は後悔しないと思える作品』という意味です。好きな作品の中でも特にお勧めしたい作品です。気になった方は是非!
今回は、個人的な好みのおそらく生涯の殿堂入りだと思う作品
を語りたいと思います。
この作品は、母親を亡くしたばかりの主人公・本田透(ほんだ とおる)ちゃんが美形揃いだけれど訳アリな一族・草摩家の一人の家に居候することになり、草摩家の訳アリ事情を偶然にも知ってしまった事から、絆を育んだりする話です。
この一族には、「異性に抱きつかれると動物(十二支+猫のいずれかの動物に憑かれており、その動物)に変身してしまう」という体質があります。
この事で、愛している人を抱きしめられない・抱きしめられることも出来ず、常に人との距離を保って生活をしなければならない中で、この体質やそれに伴う色々な傷を草摩家の人たちは抱えています。
そんな草摩家の人々と主人公・本田透ちゃんが出会ったことで、関わった人たちや周り、本田透ちゃん自身も変わっていきます。
私がこのお話を好きな理由は、それぞれに呪い体質+何かの痛みを持っていて、でもそれに向き合っていく中に痛みと優しさを感じる点です。
このお話は、痛くて、やさしいのです。
それは主人公の本田透ちゃん自身も例外ではありません。
題名の「フルーツバスケット」は、「フルーツバスケット」という遊びに幼少の頃入れてもらえなかった主人公のエピソードにも関わっています。
仲間はずれだったのです。そして訳アリな一族・草摩家にも仲間はずれがいます。
十二支に入れてもらえなかった猫に憑かれている・草摩 夾(そうま きょう)です。
彼は呪いを受けた草摩家でも異端の扱いを受けています。実は彼には「猫である」だけだは無い仲間はずれの理由もあるのですが…
もし気になった方は全部で全23巻(愛蔵版:全12巻)ですので是非読んでみてください。私と好みが近い方は後悔しないと思います!
▼ほかの★(激推作品)を紹介した記事はこちら